第4回大会演者 抄録・プロフィール: 山口あやこ

山口あやこ
演題: 「ベビーマッサージの可能性」


【要旨】

乳幼児向けの親子イベントで人気の高いベビーマッサージは日常的に続けることで病気に対する抵抗力を高め、情緒が安定した子に育つと言われています。
しかしながら、実際の教室では母親自身が楽しかった、癒された、という人が大変多いのです。
ベビーマッサージは一方的なものではなく、ふれあいが心の会話となり、お互いが癒されるのだと思います。
また、相手にふれるとこちら側の心の状態が手を通して相手に伝わってしまうものです。
母親が慌てて赤ちゃんを寝かせようと抱っこをしても、
その手や寄り添う身体から焦りや不安感が伝わってしまい、なかなか寝てくれないというのはよくある話です。
手は身体に触れているのですが、感覚的には心の手当をしているようです。
心地良くふれられた感覚を皮膚はしっかり記憶し、心の土台として生涯にわたって影響するものだと思います。
ワークではマッサージのポイントとして、心の状態が形になって現れ、相手にどう伝わるのかを体験して貰います。

 

【プロフィール】

按摩マッサージ指圧師、鍼灸師。

東洋医学の知恵や技術を子育てに役立てて貰うため保育園や児童館、
保健センターなどのベビーマッサージ教室や保育士研修の講師を行う。
どんぐり鍼灸室を開業。3児の母。