第2回大会演者 抄録・プロフィール: 吉田美和子

吉田 美和子
演題: ワークショップ 「ボディマインドセンタリング(BMC®)を体験する―自他の気づきとポリヴェーガル理論」


要旨:
ボディマインドセンタリング(BMC®)は1970年代、
Bonnie Bainbridge Cohenにより開発された体験する解剖学とも称されるソマティック教育/療法です。
視覚化、身体化、エンボディメントのプロセスを通して身体のあらゆる領域を探求するBMCワークを基盤に、
今回は自他の気づきに深く関わるポリヴェーガル理論をとりあげます。
複合的なシステムとしての迷走神経に身体の感覚からアプローチするとき、
私たちは何を経験するのでしょうか。
Dr. Porgesの理論を自分のなかに探すのではなく、
その理論を手がかりに自分の身心に起こっていることに気づき、共に動いていくことができるでしょうか。
実際のワークでは、発生学的アプローチや生後一年の発達運動の具体的な動きに加え、
自閉症の臨床研究で得た知見を踏まえながら、「自他の気づきの原点」に触れてみたいと思います。

 

【プロフィール】

ボディマインドセンタリング公認プラクティショナー。
筑波大学第一学群人文学類考古学専攻卒業、
ワシントン州立大学で国際学修士(中東地域研究)取得。
97年よりモダンダンスとボディワークの師、宮崎祐子氏に紹介されたBMCを学び続けている。
横浜国立大学で教育学修士取得(障害児教育)、
筑波大学大学院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻ヘルスカウンセリング学分野満期退学、
現在上智大学准教授、専門はソマティック教育学。
さまざまな課題をもつ子どもたちからソマティクスの原点を学んできている。