神尾 学

演題：「霊的探求の道において、肉体はいかに扱われるべきか？」

 

要旨：
真剣に霊性を探求する人たち、流派の中で、
肉体に対する捉え方は、両極端の２つに分かれているように思われる。
一つは、
「肉体は、霊的探求を妨害するものであって、無視しなければいけない」というもの。
もう一つは、
「肉体は、心と同様に神聖であり、大切に扱われなければならない」というもの。
このどちらかが正しく、どちらかは誤りなのだろうか？
あるいは両者を折衷する立場が存在するのだろうか？

私自身、以前に身体運動研究・普及活動を行っていた時期、
悪戦苦闘の末やっと社会的認知が得られるようになったときに、
前者の立場の否定し難い見解に出会い、身体運動研究・指導を放棄するに至ったが、
その後肉体に配慮しない生活を続けて体調不良に陥り、
バランスの良い扱い方の必要性を実感した。

そのような体験を踏まえて至った、
霊的探求における肉体の扱い方に対する一つの提案を行いたい。

 

【プロフィール】

ホリスティック・リーディング研究所・代表

東京大学工学部・教育学部、同大学院（体育学・健康教育学専攻）。

現在は、神智学の流れを汲むアリス・ベイリーの『秘教治療』を軸に、
エネルギー的な宇宙観・人間観の啓蒙・普及活動を行っているが、
久々にボディワークの指導も復活した。

著書に『人間理解の基礎としての神智学』
『未来を開く教育者たちと神智学』（コスモス・ライブラリー）等