第5回大会演者 抄録・プロフィール: 山口創

山口創・中川れい子
演題: 「タッチケア」分科会『タッチとSOMA~心と身体、魂を癒すケアとして~』


要旨:

講演(前半):山口創
前半の講演では、タッチングによる癒し効果について、オキシトシンの視点から紹介します。
オキシトシンは主にタッチによって分泌され、全身の癒し効果をもたらしストレス抑制作用があります。
ただしオキシトシンの分泌にとって、タッチの質はとても大切です。講演ではソマティックな視点からタッチの質について考えてみます。

ワーク(後半):中川れい子
後半ではワークを行います。身体を“内側から感じる一人称の身体=SOMA”として捉えることは、看護や介護等の対人援助におけるタッチケアの鍵となるものです。 「今・ここ」「相互性」「あるがままの尊重」「心身一如」「非侵襲性」等、ソマティクスを基盤にしたタッチケアが、より心身にやさしいケアとして洗練されていくことを、自分に触れる/人と人との間に触れる等の体験ワークを通じて深めます。また、心のケア・スピリチュアルケアとしてのタッチの可能性も探求しましょう。

【プロフィール】山口 創
現職、桜美林大学リベラルアーツ学群 教授
博士(人間科学) 臨床発達心理士

中川れい子
NPO法人タッチケア支援センター理事長
日本タッチ協会共同代表、エサレン®ボディワーカー