第4回大会演者 抄録・プロフィール: 今野義孝

今野義孝
演題: 『とけあい動作法による心と身体の調和的な体験』


【要旨】

動作法には様々な技法がありますが、このワークショップでは、とけあい動作法を中心に体験します。
とけあい動作法では、肩や頭、背中、腰、足の裏などに心地よく掌を当て、
4秒間から5秒間ほど圧をかけ(圧の強さは、400から600グラム程度)、
次にゆっくりフワーと5秒間から7秒間ほどの時間をかけて圧を緩めます。
それによって心と身体が調和的につながり、自己効力感やストレスへの対処可能感、マインドフルネスの態度などが生まれてきます。
とけあい動作法は、脳性まひ児の動作の改善、発達障害児・者の情緒や行動の改善、不安や抑うつなどの改善、
高齢者の心身の活性化、ストレス・マネジメント、親子関係やアタッチメントの形成、スポーツや芸術活動におけるイメージトレーニングなどに応用されています。
このワークショップでは、とけあい動作法によるマインドフルネスがもたらす身体に組み込まれた情動や認知への気づきと再構成について体験します。

 

【プロフィール】

文教大学人間科学部教授

1948年に秋田県の鳥海山を仰ぐ村で生まれる。
東京教育大学大学院博士課程中退。教育学博士。文教大学人間科学部教授。
今野心理臨床研究所(付属こころとからだの相談室)所長。
主な著書:『障害児の発達を促す動作法』、『「癒し」のボディ・ワーク』、『とけあい動作法』、
『懐かしさ出会い療法』(以上、学苑社)、『自閉症とマインド・ブラインドネス(翻訳)』(青土社)。
主な趣味:神社や古い寺の散策、野仏の鑑賞。