フォーラム演者 抄録・プロフィール: 高野 雅司

高野 雅司
演題:「ハコミセラピー体験ワークショップ」

 

要旨:
仏教瞑想的な「マインドフルネス」の意識状態を、
初めて応用した心理療法の ひとつであるハコミセラピー。
マインドフルネスを積極的に活用する、
その繊細 で柔和な進め方は、西洋人とは異なり、
自己を内省することに長けた日本人の
心理的傾向にとても合ったものです。
また、ハコミでは「こころとからだの関連性」をとても重視します。
夢が無意 識への入口と言われるように、
いつも何気なくしている仕草や姿勢、さまざまな 身体感覚など、
身体で起きていることにも無自覚的な心理的情報が潜んでいます。
ただ話をするだけでなく、
マインドフルネスでその時まさに起きている身体の
感覚や動きなどにも丁寧に注意を向けることにより、
自分のこころとからだが発っしているメッセージに
気づくことが容易になるのです。

このワークショップでは、
マインドフルネスを活用した心身探求と自己変容の技法としての、
ハコミのエクササイズをいくつか体験的にご紹介したいと思います。

 

【プロフィール】

心理学博士(Ph.D.)、ハコミ公認シニアトレーナー、
日本トランスパーソナル 学会理事。

一橋大学を卒業の後、会社員生活を経て渡米。
カリフォルニア統合学研究所 (CIIS) の
東洋西洋心理学部を卒業し、博士号を取得。
また、ハコミセラピーの公認トレーニングも修了し、
その後は臨床経験を深める。

1997年に帰国後は、ハコミの紹介と普及に力を注ぐと共に、
コミュニケーショ ン全般に関する
研修/コンサルティング活動なども行っている。

著書・訳書に、
『ハコミセラピー』(星和書店/共訳)、
『人間関係は自分を 大事にする。から始めよう』(青春出版)、
『トランスパーソナル心理療法入 門』(日本評論社/編共著)など。