フォーラム演者 抄録・プロフィール: 深尾 篤嗣

深尾 篤嗣
演題:「ソマティック心理学と心療内科―レインボーメディスンを例に―」

 

要旨:
心療内科は軽症の精神疾患を診る診療科と誤解されがちだが、
その実際は「全人的医療を行う内科」である。
心療内科の生みの親池見酉次郎は、
Engelのモデルを改良した新しい心身医学モデルとして
bio-psycho-socio-eco-ethical medical modelを提唱した。
池見は、心身症の根源には失感情症、失体感症、失自然症などがあり、
それらから解放されるためには、
「西洋流のpsychosomaticな医学に
東洋のsomatopsychicなアプローチを統合することによって、
真のホリスティック医学への道が拓ける」
と東西の心身技法を統合する必要性を強調していた。

演者は、
心身症診療における言語を主とした従来の心身医療に限界を感じた時、
ソマティック心理学の一つであるプロセスワークに出会った。
本ワークを応用した「身(み)」に対する全人的医療、
「レインボーメディスン」を実践することにより、
心身医学からスピリチュアリティの介在を認める
第三段階医療 “魂身医学”へのパラダイムシフトを実感している。
当日はその実際を紹介する。

 

【プロフィール】

1987年大阪医科大学卒業(医学博士)。

同第一内科専攻医、九州大学心療内科特別研究学生、神甲会隈病院内科、
洛和会音羽病院心療内科部長、藍野学院短大第1看護学科教授を経て、
現在は茨木市保健医療センター所長。

大阪医科大学および関西大学非常勤講師。

[著書]
編著 :『医療における心理行動科学的アプローチ―― 糖尿病/ホルモン疾患の患者と家族のために』
分担執筆 :『こころの癒し-スピリチュアル・ヒーリング』
『心身医学用語事典』
『甲状腺の病気 パーフェクトアンサー106』ほか