第5回大会演者 抄録・プロフィール: 今野義孝

今野義孝
(文教大学名誉教授、今野心理臨床研究所所長)
演題: ワークショップ 「動作法カウンセリングによる心と身体のマインドフルな癒し」


要旨:

「動作法カウンセリング」は、「とけあい動作法」の心地よい体験と、それによってもたらされる心と身体へのマインドフルな気づきに基づく癒しのカウンセリングです。「動作法カウンセリング」は、今回のテーマである「心と身体の視点を生きる」という体験を通して、無条件の自己肯定感と生きていることへの感謝と喜びを感じながら、自らを慈しみ・癒すことを支援するものです。今回のワークショップでは、抑うつや不安、PTSD、身体の疼痛、スピリチュアル・ペインなどの症状に苦しんでいる人に対する「動作法カウンセリング」について、心と身体のマインドフルな体験を通して参加者の皆さま方と共有したいと思います。また、近年、大きな社会的問題になっている自分自身とのつながりが困難な認知症の人や、孤立の問題に苦しむ高齢の人たちの「つながり」の回復のために開発された「懐かしさ出会い療法」のプログラムについても共有したいと思います。

【プロフィール】

今野義孝(こんのよしたか)
1948年、秋田県生。東京教育大学大学院博士課程中退。教育学博士。文教大学名誉教授。今野心理臨床研究所所長。主な著書は、『障害児の発達を促す動作法』『「癒し」のボディ・ワーク』『とけあい動作法』『懐かしさ出会い療法』(以上、学苑社)、『自閉症とマインド・ブラインドネス(翻訳)』(青土社)、など。